アダム、はじまりの恋人たち

シャンパンバーにはワインの品揃えも充実していてとても選びきれないほどだけど、私の友人も仕事仲間に挨拶が済んだら来てくれると言うので目についた美味しそうな白ワインをボトルでもらうことにした。アダムはノンアルコールのハーブの入ったレモネード。程なくして友人も合流し、私たちはその夜の公演について驚いたところや面白かったところ、関連して思い浮かべた事柄をざっくばらんに話して盛り上がった。

舞台をつくりあげた友人が一緒にいたことが私たちの語りを熱くしたし、この日初めて現実に会って話した私たちには共有したいことがいろいろとあった。私は写真に詳しいアダムにプラハの美術館とギャラリーで見たヨゼフ・スデクについて話し、彼は別の写真家で彼が好きだというヨゼフ・コウデルカを教えてくれた。アダムもエヴァも山登りが好きで、テント泊しながら国内外の山を一緒に歩いているという話。最近はスロヴァキアの山を登ったのだそう。

友人は世界各国で踊るというダンサーの仕事について、小さな子どもがいながら仕事を続けることについて、外国語で異国でキャリアを積むことについてなど、尋ねられるまま彼女にしか話せないことを語ってくれて皆聞き入った。アダムもエヴァも好奇心たっぷりに聞き、よく質問した。自分が18歳だった頃と比べることが不可能なほど彼らは洗練されていたけれど、これから大学に進む彼らの将来に対する希望や不安を聞いているとやっぱり若葉のような新しさに満ちていて素敵だった。

楽しい時間があっという間なのは真実。これから1時間以上かけてドライブして帰るふたりをいつまでも引き止めることもできないので、とは言ってもすでに23時を回っていたけれど、お別れだ。ここでアダムが私をまたしてもびっくりさせる。遠路はるばる来てくれた若いふたりへの、僅かばかりの感謝のつもりで飲食代は私が出すつもりでいたのに、「ここは僕の国であなたちはゲストだから、僕にぜひ払わせて!アルバイトしているから」と笑顔で一歩も引かないアダムがお会計を済ませてしまうハプニング。

素敵な装いでエヴァをしっかりエスコートし、当然自分は飲まず、異国の(けっこう年上の)私たちにお酒を奢ってしまう18歳。最後までふたりが眩しかった。今度はあなたたちが私の国のゲストになってね、待っているよ。

世界で最初の恋人たちに、幸あれ!

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