Natura Casa 編

Natura Casa 編

筆者が現在生活をしているスペイン・バルセロナを中心に、足を運んだインテリアショップで目に留まったものやお店の印象などについて個人的かつ主観的な目線で書き記します。

Naturaとは

バルセロナオリンピックが開催された1992年、Naturaの最初の店舗をバルセロナにオープン。現在までにスペイン国内のみならずポルトガルやアンドラ公国などを含めて221店舗を展開し、空港内にも店舗を構える人気インテリア雑貨ショップ。

公式HPによると開店当初からエキゾチックなテイストの品揃えだったそうだが、現在ではそのテイストに加え、デザイン性が高く環境負荷の少ないエコアイテムやヨガ関連グッズなどのクリーンで健康的なライフスタイルを提案している。

通常のNaturaではアパレル、ウェルネス、服飾雑貨、小さな書籍コーナーを備えている店舗が多い。Natura Casaはそれらに加え、家具、キッチン雑貨、テーブルウェア、テキスタイル、バス関連グッズ、アロマ関連グッズなどホームデコレーションの品揃えに特化した店舗。​

わくわくしたもの

アロマ関連グッズの品揃えの良さ。Valenciaで1899年から続くメーカー「Cerería Mollá 1899」のアロマディフューザーとアロマキャンドルのシリーズは他店でも取り扱いを見かけるものの、Natura Casaの品揃えは随一。

ここの香りはどれもきつすぎず、品のある香りなのでどれも好き!ずっと空間での香りかたを試してみたかったので、寝室にProvence Lavenderを購入(最近よく眠れないのでこの香りに期待。Basil & Mandarinも元気になる香りでよかった)。価格は2021年4月現在€15ほど。(なぜかアロマディフューザーのこと全体を”Mikado”と表記することを知る。ちなみにお菓子のポッキーはヨーロッパではMikado。棒状のものをMikadoと名付けるのかな?)

そのほかミントグリーンやブルーグレイ、くすんだオレンジなど絶妙なカラーリングのリネン製テーブルクロスも素敵だった。

店舗全体がオレンジやグリーンをアクセントに温かみのあるカラーリングで、柄物も多く取り入れているのが単なるナチュラル系インテリアショップでは出せない楽しい雰囲気、おしゃれな気配を纏っている。インドのブロックプリント柄のテキスタイルがあらゆる商品部門で幅を利かせ、随所にインドの神様のディスプレイを多用しているのもこのブランドのエキゾチック観がひしと感じられて面白かった。

ショッピングバッグもインド〜!全開で派手だった。期間限定かな。

気になったもの

KINTOのタンブラーとしか思えないそっくりアイテムがオリジナルアイテムとして販売されていることは自分がKINTOのものをつかっているだけに気になった。トラベルタンブラーもデイオフタンブラーもあってカラーバリエーションもそっくり。コラボレーションかな?とも思ったけれど商品パッケージにもネットにもそういった情報は出ていない模様。

照明コーナーではスペインの照明メーカーSanta&ColeCestaに似たデザインのものも見かけた(照明部分の素材や持ち手の部分は少し違うけれど……)。Cestaは世界的に人気のある照明なのでバルセロナのインテリアショップでも通りからよく見えるところにしょっちゅうディスプレイされている。ゆえに人々の印象にも残っているから、こうやって似たデザインのものもたくさん出てくるのだろう。Naturaの照明は全体的な雰囲気も仕上げもお値段相応なので、とくに問題とは思わないけれど、美しいオリジナルと見比べるとやっぱりちょっと残念。

考えたこと

バンブーやインドのテキスタイルは一気にエキゾチックなムードを高めてくれるけれど、材質が良くなかったり、ただのプリントと変わらない質感だったりするとどうしてもハリボテに見えてしまう。ヨーロッパのインテリアに馴染みきらない軽さが私には気になった。

テラスや海辺でのライフスタイルを愛するバルセロナの人々にはNatura Casaのようなリゾートテイストと相性のいいエキゾチックさは愛されるのだと思うけれど、大衆化するなかで質感がなくなってしまうのをどうしたらいいかな、など考える。高級志向だけではない答えを見つけたいのだけれど。

とはいえ、Natura Casaの明るい雰囲気、一定のデザイン性を携えた品揃えの良さは見ていてとても楽しいので、時々訪れてトレンドに触れたいお店。

店舗概要

Natura Casa
Avinguda Diagonal, 472, 476, 08006 Barcelona
+34 932 384 687
https://www.naturaselection.com/

You may also like