蚤の市便り(DAY1)
行く国行く街で蚤の市を訪れるのが大好きで、ほとんどメインイベントになっている。新鮮な朝の空気のなかぞろぞろとテーブルを出しているひとたちを見たときの高揚感はなんとも言えない。
スウェーデンやフランスでは出店者のひとたちにあまり業者っぽい人を見かけず、ふつうのおじさんおばさんが多かった。品物の状態も良くて並ぶものも洗練されていて。ドイツのベルリンでは業者っぽいひとが多かったけれど、品物がとにかく豊富でガレージセールのような雑多さがすごく面白かった。
ここバルセロナには月・水・金・土の週4日も開催される常設の「エンカンツ蚤の市」がある。14世紀から続くヨーロッパの中でも古い蚤の市なのだそうだけど、会場は近代的な建物のなかなので、あまりそういう古めかしさは感じない。
入口の警備員さんに消毒液を垂らしてもらって入場すると(タダで入れる)建物1階部分に広がっているのが蚤の市。目に広がる無造作に積まれた古いもの・古い道具・古本・古手紙!
美しく見せようと考えている店主はほとんどいない(すこしだけいる)。古いものと並行して機械の部品や新品の日用品なども一緒くたに並ぶ。エンカンツ蚤の市もベルリンのように玉石混交、その雑多さに圧倒される。同時に宝探しのやる気スイッチがONになる。
ここも業者っぽい出店者がほとんどをしめるけれど、あまりギラギラしていない(去年行ったイスラエルのアラブ系商人比較ですが…)。フレンドリーで、好きなだけ見て歩ける。でも買うと決めたら値段交渉はしっかりしましょう。
これだけ頻繁にたつ蚤の市なのでその日その日の出店者はそこまで多くない。1時間半ほどじっくりすべてのお店を見て回って買った品物はわずかだけど、面白いものに出会えたのでここでご紹介。
スペインの陶磁器ブランド San Claudioのお皿、イギリス製のクイーンアン様式の貝殻型バターディッシュ(ジャムやキャビア!などでも)バターナイフ付、女性の肖像のアンティークピルケース。
やっぱり蚤の市は楽しい。これだけ頻繁にやっているのでできるだけ出掛けて面白いものを見つけられたら、またお便りしますね。