蚤の市便り(DAY6)
久しぶりのお便りになってしまったけれど、蚤の市には相変わらず通っている。更新までのあいだ、2週間ほど蚤の市会場も閉鎖されたりもしたけれど、もともと半オープンエアな会場なので間もなくして再開されてほっとした。
なんだか張り合いのない1日だな、と思っていても蚤の市に行くとそんなことも忘れて物をひとつひとつ見ていくことに没頭する。まず会場の入り口でガードマンのひとに元気に「Hola!」と声をかけて消毒液をかけてもらう。ただの消毒なのだけど、なんだかこれは私の中で蚤の市の神聖な儀式のようなものに感じられるようにまでなっていて、「よいものを探せるように」とおまじないを掛けてくれているように思えるのが可笑しい。
毎回分量が多すぎる消毒で手をぬるぬるにしながら会場に入っていく。最近は顔見知りの店主が増えて、「Hola amiga!」と声をかけてくれることも増えた。素通りしにくくなったことはちょっとだけ面倒だけど、こうやって同じ人たちに会えることはやっぱり面白い。
壁掛けのキャンドルホルダーはアラビックな装飾が美しく、軽いので壁に負担が少ない。小さな花器を置いてお花を一輪飾ったり、ポトスのような植物を挿しても素敵かもしれない。オイルなどを入れてテーブルに置くためのセットは薬瓶のようなこっくりした色と水色という組み合わせが最高で、ステンレス製のホルダーも簡潔で気に入りました。
今日の穏やかな夕日に照らされて。